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□ 2010/02/23(Tue) |
●ローランス・デ・カール 著/高階秀爾 監修/村上尚子 訳 『ラファエル前派 ヴィクトリア時代の幻視者たち』(創元社) 西洋絵画に興味が向いてきた今日この頃。前々から気になっていた「ラファエル前派」についての本を買う。 ラファエル前派。ダンテ・ガブリエル・ロセッティ、ジョン・エヴァレット・ミレーらが中心となった19世紀英国ヴィクトリア朝の芸術運動。 この本によれば、ラファエル前派の画家たちは、その名前のとおり、ルネッサンスより前の中世美術への憧れを軸に、因習にしばられ沈滞していたイギリス画壇を改革しようとしたのだといいます。 この運動には、ウィリアム・モリスやバーン=ジョーンズも関わっていたし、オーブリー・ビアズリーにもつながっていくし、ダンテ・ガブリエル・ロセッティの妹は詩人クリスティーナ・ロセッティだし、とても気になっていたので、ふ〜ん、ラファエル前派ってそういう意味だったのかあ、という感じです。 創元社「知の再発見」双書のなかの一冊。安価でハンディでありながら、ロセッティ、ミレー、ヒューズ、モリス、バーン=ジョーンズなどの絵をカラー図版で多数収載(もちろん小さい絵ですが)、ラファエル前派の成り立ちから衰退まで、美術評論家ジョン・ラスキンがラファエル前派にどういう影響を与えたか、モリスのケルムスコット・プレスについてなどなど、わかりやすく解説されています。 巻末の「資料篇」には、ビアズリーの生涯についてもざっと書かれていて、興味深い。 ラファエル前派に興味のある人には、入門書として好適ではないかと思いました。 ちなみに表紙カバーの絵は、ジョン・エヴァレット・ミレーの「オフィーリア」(→サルヴァスタイル美術館で作品について確認!)。ひとめ見れば惹きつけられる、美しい絵ですよね。この絵に誘われてこの本を買っちゃったと言えなくもない…(^^; →ウィリアム・モリスの本の紹介はこちら →Amazon「ラファエル前派―ヴィクトリア時代の幻視者たち (「知の再発見」双書)」 |
□ 2010/02/18(Thu) |
●レナーテ・プフォーゲル 著 『カール・ラーソン 水彩とデッサン』(タッシェン) フラ・アンジェリコへの興味をきっかけに、いままで遠巻きに見ていた西洋絵画の画集を買ってみるのもいいかも…などと考える。 そんなわけで、カール・ラーソン(カール・ラーション)の画集です。 この表紙からして、絵本好きには、なんとなくヨーロッパの古い絵本(エルサ・べスコフとか)を思い出させますよね。 下記ページでは、ラーションの絵がたくさん紹介されています。→「Carl Larsson カール・ラーション」(子どものための美しい庭) ぜひクリックしてご覧ください。なんて美しい幸せな絵の数々! Carl Larsson は、19世紀後半から20世紀初頭に生きた、スウェーデンの画家。このタッシェンの画集の巻頭に、ラーションの絵を見る者は、「心落ち着いた、ほとんど楽園にいるような気分にさせられる」と書いてありますが、ほんとうにそのとおりやなあと、ページを繰りながらしみじみ感じます。 家族と、田舎の家、家具調度、家をとりまく風景を、はっきりした輪郭線と明るい水彩で描いたラーション。 お家のインテリアが素敵で、これは奥様のカーリン・ラーションが、テーブルクロスやカーテンなどのテキスタイル、子どもの服や家具のデザインを手がけたものなのだそう。 は〜、こんなお家に住みたいなあ〜、と思ってしまうのは、ここに描かれた奥様のカーリンや、子どもたちの様子が、くつろいで、満ち足りて、とっても幸せそうだからなのでしょう。 スウェーデンの絵本作家エルサ・べスコフ、また子どもの様子がかわいく描かれたケイト・グリーナウェイやウィルビーク・ル・メール、19世紀風のライフスタイルを貫いたターシャ・テューダーの絵本が好きな人、また北欧デザインに興味ある方などは、きっとカール・ラーションの画風を好きなはず、と思います。 この画集は、タッシェンの「ニュー・ベーシック・アート・シリーズ」の一冊で、巻頭のラーションの生涯についての説明は日本語、絵の解説は英語です。 ソフトカバーで安価ながら、ラーションの代表的な画集から主だった作品がたくさんとりあげられていて(だから小さく印刷された作品もあるけど)、お買い得ではないでしょうか。 →「エルサ・べスコフの絵本」はこちら →Amazon「ラーソン (ニューベーシック) (ニューベーシックアートシリーズ)」 |
□ 2010/02/15(Mon) |
●クリストファー・ロイド 著/森田義之 訳 『フラ・アンジェリコ』(西村書店) 『Scope 桑原弘明作品集』のなかで、巖谷國士氏は、桑原氏が1〜2年おきに主にヨーロッパを旅していること、「イタリアではジョットやフラ・アンジェリコやピエロ・デッラ・フランチェスカやシモーネ・マルティーニを実地に見た」ことに触れています。 桑原氏が独学のテンペラ画に熱中していたこと、ジョットのフレスコに想を借りたテンペラ画をオブジェにとりいれていることも。 そういえば大学時代にジョットやフラ・アンジェリコについても勉強させられたなあ…などとぼんやり思い出し、ことにフラ・アンジェリコの「受胎告知」はきれいな絵だったよなあ…なんて考えたのです。 で、西村書店の「アート・ライブラリー」シリーズのなかに、フラ・アンジェリコの画集があったので、購入しました。 フラ・アンジェリコはイタリア、ルネサンス期(初期かな?)の画家。「受胎告知」といっても、同じテーマでたくさん描いているんですよね。 わたしがきれいだなあと覚えていたのは、アート・ライブラリーの画集の表紙にも使われている、コルトーナ、司教区美術館の「受胎告知」(→サルヴァスタイル美術館で作品を確認!)でした。 「疑いなくフラ・アンジェリコの最初の真に偉大な作品」と、クリストファー・ロイドは解説しています。 わたしはただぼんやりと、背景の庭の草花や、大天使ガブリエルの衣装がかわいいなあと思っていただけなのですが…(宗教画まで「かわいい」の一言でくくるのは如何なものかと思いつつ)。 フラ・アンジェリコの絵は、宗教画なんだけど叙情的で、風景や草花の描写もきれいで、なんとなく好きです。 →巖谷國士/桑原弘明『スコープ少年の不思議な旅』の紹介はこちら →Amazon「フラ・アンジェリコ (アート・ライブラリー)」 |
□ 2010/02/10(Wed) |
●桑原弘明 著『Scope 桑原弘明作品集』(平凡社) 掌にのる程度の、四角い小さな箱。その箱には銀や漆や緑青で、美しい、または時経たかのような装飾が施されている。箱からつきでた細い筒にとりつけられたレンズをのぞくと、不思議に懐かしい部屋や庭の光景が見える。 箱の側面に小さな穴がいくつかあり、懐中電灯の光をそこにあてると、箱の中におさめられた極小のオブジェが見える仕掛けなのだ。しかも別の穴から光を入れると、レンズから見える風景が変化する。朝、昼、夜といった時の移ろい、そして部屋の中からドアの外へと空間さえも広がっていく…。 スコープ、と呼ばれる魔術めいた小さな箱を作るアーティスト、桑原弘明氏。 スコープの写真に、巖谷國士氏による幻想旅行譚が添えられた、絵本仕立ての『スコープ少年の不思議な旅』において、氏の存在と作品を知った人間は多いだろう。 『Scope』は、副題のとおり桑原弘明氏の作品集で、ますます精巧に、ますます細かく、ますます奥深くなっていくスコープ作品と、箱や卵や書物の中に不思議な物が配置され、仕掛けによって動くというオブジェ作品も紹介されている。 バーネット『秘密の花園』にちなんだ「The Secret Garden」や、C.S.ルイスのファンタジーに材をとった「ナルニア国物語」といったスコープは、物語を知る者にとってはやはり楽しい。 また「鏡のある部屋」「真珠」など、桑原氏の作るスコープの中の部屋、その家具調度は、奇をてらわず端正で、いつかどこかで見たことがある、といった既視感さえ湧き上がる。 さらに「月の雫」「深き星の泉」など幻想的、神秘的な光景を見せてくれるスコープもあり、「イリュミナシオン」では聖なる空間における法悦さえ感じられる。 巖谷國士、四谷シモン、種村季弘の三氏によるエッセイは、作品理解の上でも興味深い。 巖谷氏は「ジョゼフ・コーネルとの共通点もあるが、レディメードはほとんど用いない。桑原弘明はかならず手作業で精密な模型をつくり、平面を立体として現前させてしまうマニエリストである」と言う。 そして種村氏は語る。「このなつかしさはデジタルな情報では叶えられない。ということは桑原弘明のスコープ作品は、なまなかな現代芸術よりはむしろ近代以前の職人芸につながっているということだろう」と。 マックス・エルンストやジョゼフ・コーネルが用いたコラージュの技法が20世紀の芸術に革新をもたらし、レディメードを組み合わせたアッサンブラージュ作品等を生み出したとするなら、桑原氏は現代日本のアーティストではあるけれども、やはり現代芸術よりは、もう少し遠い過去にルーツをもつ、手仕事の人と言えるのかもしれない。 →『スコープ少年の不思議な旅』の紹介はこちら →Amazon「Scope」 |
□ 2010/02/08(Mon) |
●メアリー・ノートン 作/林 容吉 訳『床下の小人たち』(岩波少年文庫) 小人たちの物語といえば、日本では佐藤さとる氏の「コロボックル物語」があり、これを愛読していたわたしではありますが、なぜかメアリー・ノートンの「小人シリーズ」は未読でありました。 まあ…岩波少年文庫にラインナップされている名作の大半を読んだことがないという、「本の虫」にはほど遠い管理人ではあります…(^^; さて、『床下の小人たち』は、「小人シリーズ」の第1作。この夏、スタジオジブリ最新作として公開されるという「借りぐらしのアリエッティ」原作本として、いま大注目であることは周知のとおり。 スタジオジブリが映画化するとなれば、その本は、とたんに地方の売り場面積の極端に少ない書店でも平積みになるのですから、たいへんありがたいことです。 スタジオジブリとは関係なく名作の誉れ高い物語、第一章の出だしに、とても素敵な文章があったので、ここに書きとめておきます。 メアリー・ノートンのこういう感性、なるほど高柳佐知子さんの『エルフさんの店』の中に、『床下の小人たち』の世界が、ちらと垣間見えるのもわかる気がします。 いったい、朝ごはんの間というものは、朝、トーストやマーマレードのうえに陽のさしこんでいるときは、いいものですが、ひるすぎになると、もうなにか影がうすくなるようで、みょうにしらじらした光、こうした部屋につきものの、あわい光がみちてくるように思われるのです。 そして、そのときには、部屋に、ある種のかなしさといったものがただようのですが、ケイトは、子ども心に、そのかなしさがすきでした。 『床下の小人たち』11ページより
→佐藤さとる「コロボックル物語」の紹介はこちら →Amazon「床下の小人たち (岩波少年文庫)」 |
□ 2010/02/01(Mon) |
●ウォルター・デ・ラ・メア 再話/エロール・ル・カイン 絵/中川千尋 訳 『かしこいモリー』(ほるぷ出版) イメージの魔術師とも呼ばれるエロール・ル・カインの邦訳絵本。2009年10月発行。 『かしこいモリー』というのは、イギリスに伝わる昔話なのだけれど、このお話を再話しているのが、幼な心の詩人、ウォルター・デ・ラ・メア。 めくるめく幻想を垣間見せてくれるという意味で、間違いないコンビ! でもこの絵本は、ちゃんと子ども向け(?)の作品なので、お話はわかりやすく楽しいものだし、絵もかわいいです。 貧しい木こりの末むすめモリーが、持ち前のかしこさで、いくつも危機をくぐりぬけ、最後には王子さまと結婚するハッピーエンドの物語。 王子さまに助けられるという筋書きでなくって、モリーが自分で結婚を勝ち取るというところが特徴的。 ル・カインの描くモリーは軽快なおかっぱ頭で愛嬌があり、王子さまはなんだかぼんやりした草食系の感じで、意外にも現代的な切り口で読める一冊だなと思います。 デ・ラ・メアらしいなと思うのは、主人公が貴人でなくって貧しい出自というところ。また最後の結婚式の夜を描いた一葉などは、青い月光に照らされて白鳥が舞い飛ぶ様子がまことに幻想的で、平面的なのに奥行きを感じさせる画面構成が、やっぱりル・カイン絵本の醍醐味だなと感じました。 あと、おそろしい人食い大男が、ピンクと青のしましまのナイトキャップをかぶって、ピンクのかわいいパッチワークのかけぶとんで眠ってるユーモラスさ、それから、テキストページのシルエット画など緻密に描きこんでいる細部も、見逃さないでくださいね。 →「エロール・ル・カインの絵本」はこちら →Amazon「かしこいモリー」 |
□ 2010/01/25(Mon) |
●P・G・ウッドハウス 著/森村たまき 訳 『ジーヴスと恋の季節 ウッドハウス・コレクション』(国書刊行会) 『ジーヴスと恋の季節』は、ジーヴスものの長編。 とくに集中せずとも、すらすら読めてしまうウッドハウスのユーモア小説は、もはやわたしの生活になくてはならないもの。 これまでの長編では『ウースター家の掟』が、込み入ったプロットといい、結末の満足感といい、抜群に面白かったと思う。 『ジーヴスと恋の季節』はオビのコピーによると「英国ウッドハウス協会元会長をして《全作品中のベスト》と言わしめた傑作」とのことなので、読むのが楽しみ。 あ、そういえば今さら気づいたことなんだけど、『ウースター家の掟』の最終章ほか、ジーヴスものでよく引用されるブラウニングの詩の文句「神、そらに知ろしめす。すべて世は事も無し」は、 モンゴメリ『赤毛のアン』の結びの一文にも引用されていました。やっぱり、物語はこの詩の文句みたいに、幸福な結末でなくっちゃね、と思ったことでした。 「神は天にあり、世はすべてよし」とアンはそっとささやいた。 村岡花子 訳『赤毛のアン』(新潮文庫)より
→「イギリスはおもしろい」はこちら →Amazon「ジーヴスと恋の季節 (ウッドハウス・コレクション)」 |
□ 2010/01/18(Mon) |
●加藤郁美 著『切手帖とピンセット 1960年代グラフィック切手蒐集の愉しみ』(国書刊行会) 『切手帖とピンセット』は、いい本買った! という手ごたえがあった一冊。 勝本みつるさんの作品集はじめ個性的な書籍を発行していらっしゃる月兎社発行人、加藤郁美さんによる「カワイイ切手の本」。 あれでもちょっと待て、「かわいい○○の本」のわりには、版元が国書刊行会ってのはアヤシイ…(いや、いい意味で!ですよ)。 と思ったら、やっぱりこれはただの「カワイイ切手」本じゃなかった。 かわいい切手はいっぱい載っています。フルカラーで1154枚。で、北欧、フランス、チェコの切手、までは「カワイイ切手の本」っぽいんだけど、ラオスとかソ連(ロシアじゃなくて)、エジプト、セネガル、ケニア、ウルグアイ…だんだん馴染みのない国の名前が出てきて、 びっくりしたのは朝鮮民主主義人民共和国の切手も収録されていたこと。これが色とかけっこうかわいくて、でもやっぱり政府のスローガンを表現したプロパガンダ切手なのだそう。 それぞれの切手の解説がまたふるっていて、その切手が発行された背景にある、発行国の歴史や政治的事件を知ることができます。荒俣宏氏ほか個性的な面々によるコラムも読み応えあり。 何より切手の味わいを伝えてくれるのが祖父江慎氏による装幀で、「切手帖に並べて上から一発撮り」(月兎社サイトより)したという切手の写真は、ちょっと切手が糊で反ったりしているのまでわかって、ほんとうに切手帖を開いて見ている気分にさせてくれます。 エピローグによると「「カワイイ切手の本」とだまして?企画を通してもらったにもかかわらず、人文書編集者の血が暴走」してしまったのだそうで…なるほどねぇ〜という感じです。 中身が濃すぎる「カワイイ切手の本」、最後は架空の国の架空の切手を描き続けた画家ドナルド・エヴァンズのこともとりあげられていて、「切手」に興味のある読者が、間違いなく満足できる一冊になっています。 →月兎社『切手帖とピンセット』公式ページへ(これ見たら買いたくなる!) →勝本みつるさんの作品集の紹介はこちら →Amazon「切手帖とピンセット 1960年代グラフィック切手蒐集の愉しみ」 |
□ 2010/01/12(Tue) |
●マーガレット・ワイズ・ブラウン 文/ガース・ウィリアムズ 絵/松井るり子 訳『うさぎのおうち』(ほるぷ出版) ●P・G・ウッドハウス 著/森村たまき 訳 『ジーヴスと朝のよろこび ウッドハウス・コレクション』(国書刊行会) 『うさぎのおうち』は、マーガレット・ワイズ・ブラウンとガース・ウィリアムズのゴールデンコンビによる絵本。 春が来て、こうさぎが野原で自分のうちを探して回るおはなし。ガース・ウィリアムズの絵が言うまでもなく素晴らしい! モノクロにさし色があるパターンが多いガース・ウィリアムズの絵本ですが、この一冊は鮮やかなフルカラー。春の野原の生命に満ちたにぎやかな様子が伝わってきます。 こうさぎの低い目線、土のにおいがしてきそうなほど地面に近い目線で描かれる野原の、彩りゆたかで楽しそうなこと。 写実的なのに、生き生きとした、人間のような表情をみせる小動物たちの愛らしさ。 テキストはちいさい子どもにもわかりやすく短くリズミカル。絵本とはかくあるべし、といった一冊です。 まだ春は来ないけど、はやく春が来ないかな〜と思いながら、この絵本を眺めています。 『ジーヴスと朝のよろこび』は、ジーヴスものの長編。 ジーヴスものには戦争の影や政治の話はひとかけらも出てこないけれど、訳者あとがきによればこの作品を執筆中、ウッドハウスは北フランスのル・トゥケでドイツ軍に抑留され、それから約一年間、収容所生活を送ることになったのだそうです。 その後、ベルリンで行ったラジオ放送でナチ協力者の汚名を着せられ、イギリスの人々から轟々たる非難を浴びたというウッドハウス。 どこまでもお気楽で明るいバーティとジーヴスのてんやわんやからは、そんな私生活の暗い面は想像することもできません。 この底抜けに明るい作風が、戦争の暗い影の下では、悪くとられたりもしたのだと思うと悲しい。 こんなに楽しいはずの作品さえも、素直に楽しめなくなってしまう、戦争って、時代の空気って、人の心を歪めるんだな、と思う。 →Amazon「うさぎのおうち」 |