ぼだいじゅ通りの、広い庭のある家へ引っ越してきた「ぼく」たち家族。
荒れ果てた庭を、町でいちばんきれいにしようと、家族みんなで計画をたてます。
芝を植えてテラスをつくり、花をたくさん咲かせたいというお母さん。「ぼく」は自分の庭をつくることにし、
妹のカロリーネも野菜を育てる自分のスペースをもらうことに。
お父さんが、みんなの言うとおりに庭の絵をかいてくれて、さあ、家族の素敵な庭づくりが始まります。
庭づくりの様子が一からわかりやすく描かれたこの絵本。読んでいると、自分でも庭をつくってみたい、と思わずにはいられません。
お父さんの描いた庭の絵や、庭しごとの道具、芝生づくりの手順、初心者はどんな花や野菜を育てればよいのか、等々、
庭づくりの各段階が丁寧な絵で詳細に描かれており、とても参考になります。
また、家族での庭づくりをきっかけに、おとなりさんや友だちとの交流の輪が広がっていく様子も微笑ましいです。
夏の庭で友だちとおいしい手作りジュースを飲む様子、夜の庭でろうそくをともして家族でおしゃべりする様子など、庭への憧れがつのる一冊。
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